Tips/オーストラリア永住権ポイントで伸び悩んだら。NAATI CCLという「もう一つの5点」
基礎知識

オーストラリア永住権ポイントで伸び悩んだら。NAATI CCLという「もう一つの5点」

オーストラリア永住権のポイントを考えるとき、IELTSやPTEだけでなくNAATI CCLで取得できる5点も選択肢になります。この記事では、日本語話者向けにNAATI CCLの基本と注意点を一般的な学習情報として解説します。

オーストラリア永住権のポイントで伸び悩んでいませんか?

オーストラリアの永住権を目指す中で、「あと少しポイントが足りない」「IELTSやPTEのスコアがなかなか伸びない」と感じる人は少なくありません。

特にポイント制ビザを考えている場合、英語力、年齢、学歴、職歴、州スポンサーなど、さまざまな要素が関係します。その中で、日本語話者が見落としがちな選択肢のひとつが、NAATI CCLです。

NAATI CCLに合格すると、条件を満たす場合、オーストラリアのポイント制ビザでCredentialed Community Languageとして5点を申請できる可能性があります。

この記事では、永住権ポイントを考えている日本語話者向けに、NAATI CCLという「もう一つの5点」について、一般的な学習情報として解説します。

注意:この記事は一般的な学習情報を提供するものであり、移民・ビザに関する法的アドバイスではありません。ビザの条件、ポイント制度、対象ビザ、職業リスト、英語要件、NAATI CCLの扱いは変更される可能性があります。申請前には必ずDepartment of Home Affairs、NAATI公式サイト、または登録移民エージェントに最新情報を確認してください。

NAATI CCLとは?

NAATI CCL(Credentialed Community Language)は、英語ともう一つの言語の間で、コミュニティ場面における言語運用力を確認する試験です。日本語の場合は、英語と日本語の間で会話を通訳します。

試験では、医療、教育、行政、福祉、法律、住宅、就職など、オーストラリアの日常生活で起こりやすい場面の会話が出題されます。

たとえば、病院で症状を説明する場面、Centrelinkで手続きをする場面、学校で保護者が先生と話す場面などです。

NAATI CCLは、通訳者・翻訳者として働くための専門資格とは異なります。主に、ポイント制ビザにおけるCredentialed Community Languageのポイントを目的として受験される試験です。

NAATI CCLはIELTSやPTEの代わりになる?

ここは特に誤解しやすいポイントです。

NAATI CCLは、IELTSやPTEなどの英語試験の代わりではありません。

英語要件を満たすためには、ビザの種類や申請条件に応じて、IELTS、PTE、TOEFL iBT、Cambridge Englishなど、Department of Home Affairsが認める英語試験の基準を満たす必要があります。

一方、NAATI CCLは英語要件とは別に、Credentialed Community Languageとして追加ポイントを申請できる可能性がある試験です。

つまり、イメージとしては次のようになります。

  • IELTS / PTE:英語力を証明するための試験
  • NAATI CCL:英語と日本語の間でコミュニティ場面の意味を伝える力を確認する試験

そのため、「英語試験の代わりにNAATI CCLを受ける」という考え方ではなく、英語試験とは別枠で5点を狙える可能性がある試験と考える方が正確です。

なぜ日本語話者にとって選択肢になるのか

NAATI CCL Japaneseは、日本語を母語または高いレベルで使える人にとって、自分の言語力を活かせる試験です。

英語試験では、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの総合的な英語力が問われます。一方で、NAATI CCLでは、英語と日本語の両方を使い、会話の意味を正確にもう一方の言語へ伝える力が問われます。

もちろん、NAATI CCLも簡単な試験ではありません。聞き取り、記憶、メモ取り、自然な表現、数字や固有名詞の正確さが必要です。

しかし、日本語を強みとして使える人にとっては、英語試験だけでポイントを上げようとするよりも、別の角度から5点を狙える可能性があります。

英語試験で伸び悩んでいる人が考えたいこと

IELTSやPTEでスコアを上げるには、ある程度の時間がかかることがあります。特に、ライティングやスピーキングで目標スコアに届かない場合、何度も受験を繰り返す人もいます。

そのようなときに、NAATI CCLを選択肢として知っておくことは大切です。

たとえば、次のような人はNAATI CCLを検討する価値があります。

  • 永住権ポイントであと5点を考えている人
  • IELTSやPTEで思うようにスコアが伸びない人
  • 日本語を強みとして活かしたい人
  • 英語と日本語の両方で日常的な会話を理解できる人
  • 医療・行政・教育などの生活場面の表現を練習できる人

ただし、ビザの種類や申請時期によって、どのポイントが使えるかは変わる可能性があります。自分の申請に使えるかどうかは、必ずDepartment of Home Affairsや登録移民エージェントに確認してください。

NAATI CCLで必要になる力

NAATI CCLは、単語を知っているだけでは合格できません。実際の試験では、会話音声を聞き、その意味をもう一方の言語に口頭で通訳します。

必要になる力は、主に次のようなものです。

  • 聞き取り力:英語と日本語の発言を正確に聞き取る力
  • 意味を理解する力:単語ではなく、話し手が伝えたい内容を理解する力
  • 短期記憶:セグメントの内容を覚えておく力
  • メモ取り:数字、日付、名前、条件などを素早く記録する力
  • 自然な表現:直訳ではなく、聞き手に伝わる自然な日本語・英語にする力
  • スピード:チャイム後すぐに話し始め、止まらずに訳す力

特に日本語話者の場合、英語を日本語に訳すときは自然な日本語にし、日本語を英語に訳すときは短く明確な英語で伝える練習が重要です。

NAATI CCLの5点は簡単に取れる?

NAATI CCLは、日本語ができるからといって何も準備せずに受かる試験ではありません。

日本語ネイティブでも、通訳形式に慣れていないと、次のようなミスが起こりやすくなります。

  • 発言の一部を訳し忘れる
  • 数字や日付を間違える
  • 元の発言にない説明を足してしまう
  • 英語の語順に引っ張られて不自然な日本語になる
  • 日本語を英語にするときに長く考え込んでしまう
  • 直接話法ではなく「〜と言っています」のような間接話法になる

そのため、NAATI CCL対策では、知識の暗記だけでなく、実際に聞いて、声に出して訳す練習が必要です。

逆に言えば、試験形式に合わせて練習すれば、何を伸ばせばよいかが比較的わかりやすい試験でもあります。

NAATI CCLの費用・有効期間・最新情報

NAATI CCLの受験料や有効期間は変更される可能性があります。公開前・受験前には、必ずNAATI公式サイトで最新情報を確認してください。

現在のNAATI公式情報では、CCL result / credential letterは発行日から5年間有効とされています。ただし、2022年8月9日以前に発行された結果は3年間有効と案内されています。

また、受験料、試験形式、予約方法、受験条件は将来変更される可能性があります。この記事の情報だけで判断せず、必ずNAATI公式サイト、Department of Home Affairs、または登録移民エージェントに最新情報を確認してください。

まず何から始めればいい?

NAATI CCLを検討し始めたら、まずは試験形式を理解することから始めましょう。

最初に確認したいのは、次の3つです。

  • 試験ではどのような会話が出るのか
  • どのくらいの長さのセグメントを訳すのか
  • どのようなミスが減点されるのか

いきなり難しい問題を解くよりも、まずは短い会話を聞き、英語→日本語、日本語→英語の両方向で声に出して訳してみるのがおすすめです。

そのうえで、医療、福祉、行政、教育、住宅、法律など、頻出トピックごとに語彙と表現を増やしていきましょう。

試験の流れや採点基準について詳しく知りたい方は、NAATI CCL Japanese testの流れ・採点基準・オンライン受験の準備もあわせてご覧ください。

まとめ:英語試験だけでなく、日本語力もポイント戦略の一部になる

オーストラリア永住権のポイントを考えるとき、IELTSやPTEなどの英語試験は重要です。しかし、日本語話者にとっては、NAATI CCLという別の選択肢もあります。

NAATI CCLは英語試験の代わりではありませんが、条件を満たす場合、Credentialed Community Languageとして5点を申請できる可能性があります。

英語試験で伸び悩んでいる人、永住権ポイントであと5点を考えている人、日本語を強みとして活かしたい人は、NAATI CCLの試験形式を一度確認してみる価値があります。

comoca CCL Japanese Practiceでは、NAATI CCL Japaneseの試験形式に近い形で、英語→日本語・日本語→英語の両方向の通訳練習ができます。まずは短い会話から、実際に声に出して練習してみましょう。

よくある質問

NAATI CCLはIELTSやPTEの代わりになりますか?

いいえ。NAATI CCLはIELTSやPTEなどの英語試験の代わりではありません。英語要件を満たすための試験とは別に、Credentialed Community Languageとして追加ポイントを申請できる可能性がある試験です。

NAATI CCLに合格すると永住権が取れますか?

NAATI CCLに合格しただけで永住権が取れるわけではありません。永住権申請には、ビザの種類、職業、スキルアセスメント、英語力、年齢、職歴、州スポンサーなど、さまざまな条件があります。NAATI CCLは、その中でポイントに関係する可能性がある要素のひとつです。

NAATI CCL Japaneseは日本語ネイティブなら簡単ですか?

日本語ができることは大きな強みですが、試験では英語と日本語の両方向で、聞いた内容を正確に通訳する必要があります。数字・固有名詞・条件を落とさず、自然な表現で伝える練習が必要です。

どれくらい勉強すればよいですか?

必要な学習期間は、もともとの英語力、日本語力、通訳練習の経験によって変わります。大切なのは、単語暗記だけでなく、実際に音声を聞いて声に出して訳す練習を継続することです。

NAATI CCLの最新情報はどこで確認できますか?

試験形式、受験料、有効期間、予約方法などはNAATI公式サイトで確認してください。ビザやポイント制度については、Department of Home Affairsの公式情報、または登録移民エージェントに確認することをおすすめします。

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