Tips/NAATI CCL Japanese testの流れ・採点基準・オンライン受験の準備
試験情報

NAATI CCL Japanese testの流れ・採点基準・オンライン受験の準備

試験当日の流れ、採点基準、合格ラインについて詳しく解説します。

NAATI CCL testをオンラインで受験する

現在、NAATI CCL testはオンラインでも実施されます。会場に行く必要はなく、自宅などの静かで他の人がいない場所から受験します。

試験はTelevicというオンラインプラットフォーム上で行われ、ProctorExam(プロクターエグザム)という監督システムで本人確認と試験中の監視が行われます。試験時間はすべてオーストラリア東部時間(シドニー・キャンベラ・メルボルン時間)でスケジュールされます。

受験可能な場所や条件は、時期や試験案内によって変わる可能性があります。受験前には、myNAATIの案内メールとNAATI公式サイトで、最新の受験条件を必ず確認してください。

受験に必要な機材

オンライン受験では、機材の準備がとても重要です。次のものが必要です。

  • パソコン(ノートPCなど):動作するカメラ・内蔵マイク・スピーカーが必要です。最新版のGoogle Chromeをインストールし、ProctorExamの拡張機能を入れます。
  • スマートフォンまたはタブレット:受験用パソコンとは別に、カメラ付きのスマートフォンまたはタブレット(Android 8以上・iOS 15.8以上)が「2台目のカメラ」として必要です。自分の横に置き、メモを取る様子が映るようにします。
  • 安定したインターネット回線:下り10Mbps以上が目安です。仕事先・大学・図書館のPCや公共回線はアクセスが制限されることが多いため、個人のデバイスと自宅などの安定した回線を使います。

ヘッドホン・ヘッドセット・イヤホンは使用できません(有線・無線・Bluetoothすべて不可)。パソコンの内蔵または外付けのスピーカーとマイクを使います。

試験前に準備しておくこと

試験の約1週間前に、ProctorExamから設定方法の案内メールが届きます。

  • システムチェック:本番とまったく同じ環境(同じパソコン・スマホ・場所・回線)で、遅くとも試験の48時間前までにシステムチェックを完了させます。
  • 練習テスト:確認メールに練習テストのリンクが含まれます。本番と同じプラットフォーム上で動くので、何度でも使ってシステムに慣れておきましょう。
  • 受験環境:他の人がいない、雑音のない静かな個室を用意します。机の上を片付け、受験に使う機器以外(スマートウォッチを含む)はすべて電源を切って別の部屋に置きます。画面は1つだけです。
  • 持ち物:水、ペンとルーズリーフ(白紙)、本人確認書類を手元に用意します。

試験当日の流れ

当日は、指定された時間にログインします。遅刻すると受験できなくなるため、時間に余裕を持ちましょう。本人確認や環境チェックなどのセットアップに10〜15分ほどかかることがありますが、この時間は試験時間には含まれません。

  1. ログイン・接続:案内されたリンクからログインし、ProctorExamに接続します。録画はこの時点から始まります。
  2. 本人確認:有効なパスポート、またはオーストラリア/ニュージーランド発行の身分証(運転免許証など)をカメラに提示します。顔は常にはっきり見える状態を保ち、バーチャル背景は使えません。
  3. 環境チェック:カメラで部屋・机の上下を映し、不正なツールや資料がないかを確認します。スマートフォンを指定の位置に設置します。
  4. 説明の確認:試験の進め方の説明を読みます。
  5. 1つ目の会話:会話がセグメントごとに再生され、各区切りで通訳します。
  6. 2つ目の会話:同じ形式で2つ目の会話を通訳します。
  7. 終了:すべての回答をアップロードしたら、ProctorExamタブで「End Exam」を押して録画を停止します。

試験中は、セキュリティ上の理由から、終了するまで部屋を離れたり、一時停止したり、カメラを切ったりすることはできません。途中で離席すると試験が無効になることがあります。

通訳パフォーマンスは20分未満

試験では、通訳パフォーマンス部分が20分未満に収まる必要があります。この20分には、ダイアログのセグメント音声とあなたの通訳のみが含まれます。説明を読む時間や、セグメント間の移動、回答のアップロードにかかる時間はこの20分には含まれません。

ただし、長い沈黙や大幅な時間超過は減点につながることがあります。録画が20分に達すると、NAATIがそこで評価を打ち切ることがあります。

会話の進み方・チャイム・聞き直し

CCL testでは、事前に録音された2つの会話(ダイアログ)が出題されます。それぞれ約300語で、英語話者と日本語話者のやり取りです。会話は最大35語程度のセグメントに区切って再生されます。

各セグメントが終わるとチャイムが鳴り、チャイムから5秒以内に通訳を始める必要があります。長い沈黙は、特に全体が20分を超える原因になる場合、減点につながります。

会話は基本的に一度で聞き取って通訳します。ただしNAATIのルールでは、各ダイアログにつき1つのセグメントだけ、ペナルティなしで聞き直すことができます(「Finish attempt」を押してから再度「Start」を押すと、そのセグメント全体が再生し直されます)。1つのダイアログで複数のセグメントを聞き直すと、減点対象になります。

メモ取り・言い直し・話法のルール

  • メモ取り:ペンとルーズリーフ(白紙)でのメモは認められています。電子辞書・ウェブ閲覧・字幕や文字起こし機能などの電子的補助や、メモのタイピングはできません。事前に用意したメモの持ち込みも不可です。
  • 言い直し:間違いに気づいたら、続ける前に言い直すことができます。「すみません、その部分をもう一度言います」のように、ひと言添えてから訂正します。ただし、長い沈黙や何度も言い直すことは、会話の流れを損なうため減点されることがあります。
  • 直接話法で訳す:通訳は直接話法(一人称)で行います。「〜と言っています」のような間接話法(三人称)は認められず、減点対象です。会話全体を間接話法で訳すと、試験が無効になることがあります。

採点のしくみと合格ライン

CCL testは2つの会話で構成され、各会話45点・合計90点満点です。採点は減点方式で、90点からスタートし、誤りがあるごとに点数が引かれていきます。

合格には、次の2つの条件を同時に満たす必要があります。

  • 合計63点以上(90点満点中)
  • 各会話で29点以上(45点満点中)

注意したいのは、合計点が63点を超えていても、どちらか一方の会話が29点に届かなければ合格にならないことです。たとえば会話1が24点、会話2が41点で合計65点でも、会話1が29点未満なので不合格です。得意な方で稼いで苦手な方をカバーする戦略は通用せず、両方の会話でバランスよく得点する必要があります。

※ 採点基準・合格ラインは変更されることがあります。最新の正確な基準は必ずNAATI公式サイトでご確認ください。

何が減点される?

採点は、訳した内容が元の会話の意味をどれだけ正確に伝えているかで判断されます。主に次のような誤りが減点対象です。

  • 省略(Omission):元の発言にあった情報を訳し落とす。
  • 追加(Addition):元の発言になかった情報を勝手に付け足す。
  • 不正確さ・歪み(Distortion):意味を取り違えて、伝わる内容が変わってしまう。
  • 不自然な表現:直訳すぎて、訳した言語として不自然になる。

金額・日付・人名・機関名などの重要な情報を取り違えると、意味への影響が大きいため減点も大きくなりがちです。なお、意味が正しく伝わっていれば、軽微な文法ミスは大きな減点にはなりにくいとされています。

結果はいつわかる?

試験の録画は、評価の前にNAATIスタッフが確認します。試験ポリシーに違反する行為があった場合、試験が無効になることがあります。技術的な問題があった場合は、試験後24時間以内にメールで報告する必要があります。

結果は通常4〜6週間以内にメールで届き、PassまたはFailで通知されます。合格すると、永住権申請に向けた追加ポイントを申請できる可能性があります(付与の可否はビザの種類や制度によって異なります)。

練習でできる対策

  • セグメント単位で訳す:本番はセグメントごとに進むため、短い区切りで聞いて訳す練習をしましょう。
  • 5秒以内に話し始める感覚:チャイム後すぐに通訳を始める練習をしておくと、本番で慌てません。
  • 聞き直しは1回だけと考える:聞き直せるのは各ダイアログ1セグメントまで。一度で聞き取る集中力を普段から養いましょう。
  • 直接話法で訳す練習:「〜と言っています」ではなく、一人称でそのまま訳す練習をします。
  • 声に出して録音:自分の訳を録音し、省略・追加・不自然さがないか聞き返します。

comoca CCL Japanese Practiceの試験モードや連続再生モードを使うと、チャイム・セグメント進行・通訳時間という本番に近い流れで練習できます。

よくある質問

会話は途中で止めたり聞き直したりできますか?

原則として一度で聞き取って通訳します。ただし、各ダイアログにつき1つのセグメントだけはペナルティなしで聞き直せます。複数のセグメントを聞き直すと減点されます。

合格ラインは何点ですか?

合計90点中63点以上、かつ各会話45点中29点以上の両方を満たすと合格です。片方の会話だけ高得点でも、もう片方が29点未満だと不合格になります。最新の基準は必ずNAATI公式サイトでご確認ください。

受験にはどんな機材が必要ですか?

カメラ・マイク・スピーカー付きのパソコン、安定したインターネット回線、別途カメラ付きのスマートフォンまたはタブレット(2台目カメラ用)が必要です。ヘッドホン・イヤホンは使用できません。

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