Tips/NAATI CCL頻出語彙の覚え方
語彙

NAATI CCL頻出語彙の覚え方

NAATI CCL Japaneseで出題されやすい医療・法律・福祉・行政・教育などの頻出語彙を、効率よく覚える方法と通訳練習への活かし方を解説します。

CCL対策では語彙を「使える形」で覚える

CCLは、語彙の意味を答える試験ではなく、会話を聞いてその場で訳す試験です。だから語彙も、「意味を知っている」だけでは足りません。聞いた瞬間に意味がわかり、訳すときにすっと口から出てくる――この「使える形」で覚えることが大切です。

このページでは、ただ暗記するのではなく、実際の通訳で使えるようにするための語彙の覚え方を紹介します。前の記事「頻出トピック別対策」とあわせて読むと、どの分野の語彙を覚えればよいかが見えてきます。

1. トピックごとに語彙を分ける

語彙をバラバラに覚えるより、「医療」「福祉」「行政」のように場面ごとにまとめて覚える方が、本番で引き出しやすくなります。会話はトピック単位で進むため、関連する語をセットで持っておくと、聞いた瞬間に意味がつながります。

たとえば医療なら「症状・予約・処方箋・紹介状・副作用」をひとかたまりで覚える。すると診察の会話が出たとき、関連語がまとめて頭に浮かびやすくなります。

2. 単語だけでなくフレーズで覚える

単語を1語ずつ覚えても、会話では使いにくいことがあります。実際の場面で使われるフレーズ(言い回し)ごと覚えると、そのまま訳に使えます。

  • 単語だけ:「appointment(予約)」
  • フレーズで:「make an appointment(予約を取る)」「I would like to make an appointment.(予約をお願いします)」

場面でよく使われる定型表現は、丸ごと覚えてしまうのが効率的です。あいさつ、依頼、確認などの決まり文句は、両言語でセットにしておきましょう。

3. 日本語→英語・英語→日本語の両方向で覚える

「日本語を見て英語が言える」だけでは半分です。CCLは両方向の通訳なので、英語を聞いて日本語が出る・日本語を聞いて英語が出る、その両方ができて初めて使える語彙になります。

片方向だけだと、「意味はわかるのに訳語が出てこない」という状態になりがちです。単語帳は両方向で確認し、どちらからでも瞬時に出せるようにしておきましょう。

4. 数字・書類・制度名は優先して覚える

取り違えると減点が大きくなりやすいのが、数字・書類名・制度名です。ここは優先的に、確実に覚えます。

  • 数字の言い回し:金額・日付・割合などの英語表現に慣れておきます。聞いた瞬間にメモできるようにします。
  • 書類・手続きの名前:申請書、紹介状、契約書など、場面でよく出る書類名を覚えます。
  • 固有名詞・制度名:Centrelink・Medicare・myGov・TAFE・TFNなどは訳さずそのまま使えるようにします。意味と読み方をセットで覚えます。

5. 覚えた語彙はすぐ通訳練習で使う

語彙学習でいちばん大切なのがこれです。覚えた語は、すぐに通訳練習の中で使うことで、初めて「使える語彙」になります。

新しく覚えた語が出てくる会話を訳してみる。うまく訳せなければ、その語をもう一度復習する。この「覚える→使う→復習する」のサイクルを回すと、語彙が記憶に定着し、本番でも自然に出てくるようになります。

単語帳とにらめっこするだけの時間を減らし、実際の会話の中で使う時間を増やすことを意識しましょう。

分野別に覚えたい頻出語彙

まず押さえておきたい代表的な語彙を、分野ごとに挙げます。詳しい場面や語彙は「頻出トピック別対策」の記事も参考にしてください。

  • 医療:症状、予約、処方箋、紹介状(referral)、副作用、かかりつけ医(GP)、Medicare
  • 福祉・社会サービス:給付金・手当(benefit / payment)、受給資格(eligibility)、申請、補助金(subsidy)、Centrelink
  • 行政手続き:申請、必要書類、手数料、税金(tax)、納税者番号(TFN)、myGov、有効期限、更新
  • 教育:成績、出席、面談、進学、奨学金、学期(term)、TAFE
  • 就職・職場:雇用契約、給与、勤務時間、解雇、職場の安全(WHS)、退職年金(superannuation)
  • 住宅・賃貸:賃貸契約(lease)、敷金(bond)、家賃、不動産業者(agent)、修繕
  • 法律・トラブル相談:契約、賠償、責任、証言、権利、義務、罰金、弁護士

やってはいけない語彙学習

  • 単語リストを眺めるだけ:見て覚えた気になっても、使わなければ本番で出てきません。必ず声に出し、会話の中で使います。
  • 片方向だけで満足する:「英語→日本語」だけだと、逆方向で詰まります。両方向で確認しましょう。
  • 意味だけ覚えて発音を放置する:聞いて訳す試験なので、聞き取れなければ意味がありません。音とセットで覚えます。
  • 一度に詰め込みすぎる:大量に覚えてもすぐ忘れます。少しずつ、繰り返し復習する方が定着します。
  • 固有名詞を無理に訳す:Centrelinkなどを日本語に訳そうとすると不自然になります。そのまま使えるようにします。

よくある質問

1日に何語くらい覚えればいいですか?

数より定着が大切です。一度に大量に詰め込むより、少しずつ覚えて繰り返し復習し、実際の会話で使う方が記憶に残ります。覚えた語をその日のうちに通訳練習で使うのがおすすめです。

専門用語はどこまで覚えるべきですか?

専門家レベルの細かい用語までは必要ありません。各分野でよく出る基本的な語彙と、固有名詞・制度名を押さえれば十分です。深入りより、主要分野を幅広くカバーすることを優先しましょう。

固有名詞も覚える必要がありますか?

はい。Centrelink・Medicare・myGov・TAFE・TFNなどは頻出で、訳さずそのまま使うのが自然です。意味・読み方・どんな場面で出るかをセットで覚えておくと安心です。

実際に通訳練習してみましょう

無料で問題を体験できます。クレジットカード不要です。